ロシア原子力潜水艦 クルスク （オスカーII）

ロシア原子力潜水艦 クルスク （オスカーII）

第二次大戦後、アメリカ海軍と激しい軍備拡張競争を繰り広げたロシア海軍。そのロシア海軍は強力なアメリカの空母艦隊に対抗するため、1980年代から1990年代にかけて原子力ミサイル潜水艦オスカーI型、そしてその改良型で水中排水量18,300トンの大型潜水艦オスカーII型を次々と建造しました。このオスカーII型の10番目の艦として1995年1月に就役、ロシアの北の守りを固める北洋艦隊に配備されたのが「クルスク」です。主機として原子炉と蒸気タービン各2基を備え、射程距離550kmの巡航ミサイルSS-N-19USM合計24基を両舷内部に搭載。全長154mに対して全幅18.2mと幅の広い船体が大きな特徴です。2000年8月12日、バレンツ海での演習に参加していたクルスクは原因不明の爆発事故により水深108mの海底に沈没、懸命の救助作業にかかわらず救出はなりませんでした。

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